キックスクーターに乗りながら考えたこと

キックスクーターを買いました。

ここ数年、近隣への移動はほとんど自転車(ママチャリ)を使用していたのですが、移動速度に関してなんとなく違和感がぬぐえなくて、かねてから気になっていたキックスクーターを試してみることにしました。はやりの電動じゃないけど、車輪が大きくて取り回しのしやすいものです。

基本的には徒歩移動がいちばん性にあっているのですが、いくらゆっくりやることを旨としていても、常に徒歩移動ではやはりなにかとあれでした。

 

すごくすごくよいです。

本当に買ってよかったと思っているので、おすすめポイントを紹介します。

 

 

▼おすすめポイント1 ぜんぜん速度が出ない。

なによりも気に入っているのは、「徒歩よりも早いけど自転車(ママチャリ)よりもぜんぜん遅い」というところです。路面状況がよくてかなり快適に走れたとしても、お年寄りがゆっくりこぐ自転車くらいの速度しか出ません。

キックスクーターに乗るようになって、自転車は早すぎるな、ということを前よりも実感しています。乗っていると気づきにくいですが、本当に、信じられない速度が出ています。ゆっくりうごく勢にとって、都市部で自由に走る自転車は自動車よりも恐怖です。

とはいえ、徒歩のひとにとってはキックスクーターもかなり早い乗り物なので、時には恐怖をあたえてしまうでしょう。基本はやっぱりできるだけゆっくりがいい。だらだらころころ走って、みんなに追い抜かれるくらいがちょうどいいです。

 

▼おすすめポイント2 路面の影響をもろに受ける

購入前から想定はしていたのですが、通常の自転車よりも車輪が小さく、空気も入っていないので路面からの衝撃がもろに伝わってきます。快適な道路とそうでない道路がはっきりとあるので、必然的に移動する道を選ぶようになりました。

快適な道を選ぶようになって、最短距離ではたどり着けない思いがけない寄り道ができることも楽しいのですが、なにより「道路ってこんなに個性があるんだな」と思えたのが大きな収穫でした。ほんの小さな段差や凸凹も無視できないので、じっさいの足がホイールのひとのことについて前にもまして考えるようになりました。

 

▼おすすめポイント3 立ったまま移動できる。

自転車に対する大きな違和感のひとつは「座ったまま移動する」ということでした。もしかするとロードバイクなどはそうではないのかもしれませんが、ママチャリに座ることは楽ではあるいっぽう、腰が曲がったり、へんに力の抜け落ちるところがあったりして微妙でした。

じっさい、あたくしは数年間ママチャリで移動していたせいでお尻があざのように黒くなってしまい、これもキックスクーターに乗り換える理由のひとつでした。

人間、座りっぱなしよりも立っているほうがいいし、よりひんぱんに座ったり立ったりするほうがもっといいです。座るとか、立つとか、歩くとか蹴るの切り替えがとてもスムーズになるので、これは控えめに言って最高でした。

 

みんなキックスクーターのろう

とは、みじんも思いませんが、ゆっくり動く勢の選択肢としてはありありだったのでご紹介でした。

ちなみにあたくしののっているものはイギリスFRENZYのいちばんでかいやつ。全機種にストラップ装着可能と聞いていたのにあたくしの購入したモデルだけ付けられず、でかくて重いので持ち運びに不便ですがさいこうです。

FRENZY