お仕事のご依頼について
こんにちは。大川原脩平です。
あちこちで「大川原さんまじでなにやってるかわかんないので仕事たのみづらい」といわれまくっているので、あたくしにお仕事の依頼をするべきタイミングや料金についてまとめました。ついでに仮面屋への取材依頼についてもガイドを書きました。
基本的にたぶんいろんな場所を越境することが生業になっているので、あちらがわかるとこちらがわからず……といった塩梅なのですが、なにせお金に還元するといちばん伝わりがよいみたいです。お金すごいやばい。
※2018年11月 いろいろ書き替えました。
………
▼仮面屋おもてへの取材依頼について
仮面屋おもてをご紹介いただく際は、店頭での営業時間内のご対応に関しては基本的にすべて無料でお引き受けしております。ご取材の依頼、企画内容の確認、取材対応等含めてすべて無料です。えらい。
ただし、営業時間外のご連絡には基本的に対応いたしません。それから、ご来店されたお客さん優先の対応になりますのでご了承ください。
スタジオでの収録、仮面・マスクの貸し出しに関しては別途料金がかかります。
▼大川原脩平への仕事の依頼について
個人で引き受けている主な仕事のリストと料金の目安です。価格はすべて税抜きです。個人といいましたが、実際には(株)うそのの名義でお引き受けしてます。また、表示価格は報酬のみで、案件によって経費が別途かかります。
1.ダンス、舞踏、作品の上演:50,000円~/1件
いちばん忘れられているところなのですが、大川原脩平は舞踏家です。
とはいえ、わかりやすく上演形式の作品をあまりつくらないので、たんなる仮面おじさんだと思われている節があります。(まちがってはいません)
でもじつは、わりと頻繁に方々でおどったりしています。(こちらとか)
あたくしがおどる場所は劇場に限らず、山の中や、大学、会社内、道端など、現実と地続きな場所が多いです。
もちろん、劇場作品をつくったりもしてきましたので、そういったご依頼も受け付けています。舞台演出や振り付けなんかもします。
まあ、おおむねおどるやつなんだな、ということだけはどなたにもご理解しておいていただきたいな、というのがあたくしのお願いですね。
・上演にかかわる諸経費は別途ご負担いただきます。
・あたくしのみ出演の場合が多いので、料金は単にすごくお安いです。
2.企業・教育機関での研修、ワークショップ:70,000円~/2h
ワークショップと書いておいてなんですが、実はここ数年、ワークショップという形式でお仕事を受けることはほとんどなくなりました。かわりに、「大川原さんなんか2時間くらいここにいて!」みたいな依頼がふえました。なんだそれ。
どうも、だいたいの現場で間を持たせられる便利屋扱いです。
最近増えてきた具体的な案件としては
「会議でおどる」「授業にいる」「変なひとのふりをしている」
あたりです。
具体的にいえばいうほどわからないです。
あたくしもよくわかっていません。
まとまった形で研修やワークショップのプログラムを提供するというよりかは、ある枠組みにあたくしを置くことに何かしらの目的があるのか、頼んでいただいている方の意図があるようです。
基本的には、しゃべったりおどったりすることができます。立ったり座ったりもします。
・数年前はもう少し具体的なプログラムを用意していましたが、求められないのでやめました。
・新規事業開発系の現場によくいます。
3.ワークショッププログラムの設計:250,000円~/1件
ワークショップはひとつの形式として、さまざまな用途に利用することができます。
会社などで持っているリソースを、ワークショップという形でコンテンツ化したり、教育プログラムの要素としてワークショップを設計したりします。
ワークショップという言葉はかなり一般化しましたが、その中にあって、単に「○○体験」という以上のものを提供している現場は決して多くないと感じています。また、「ファシリテーション」を名乗りつつも、熱血声掛け、あるいはゆるふわ仲良し会議みたいな結果になっていて、あまり意味がないな~という例もたくさん見てきました。
それなりにちゃんと設計すれば効果の高い技術であるはずなので、ぜひ、単なる流行ではなく、つくったワークショップの行き先まで含めてご相談しましょう。
・研修やイベントに向けたワークショッププログラムを設計します。
・組織のリソースでプログラムが実施できる段階まで指導いたします。
4.アートプロジェクトの企画、設計、制作:350,000円~/月
「仮面屋おもて」や「うそのたばこ店」をはじめ、現実に地続きなアートプロジェクトの設計を得意としています。お金を稼げるので一石二鳥かと思いきや、助成金が絡むとそうでもないみたいなので、お金を稼がないこともできます。
「アート」という言葉に惑わされると沼にハマりそうになるのですが、単に既存の価値に回収されない活動を求めているかたに寄り添うような活動なのかな、と思っています。
一時期から「コンセプトのデザイン」ということを言っていて、コアコンセプトを丁寧に磨くためのお手伝いをしています。プロジェクトにとって、一番大事な部分を洗練させるということです。
いろいろなプロジェクトに携わってきましたが、「やりたい!」という最初の衝動をもちろん大事にしていただきたいとも思いつつ、やはり核となる文脈や、やるべき意味合いのようなものの設計がずさんになると、長期的にマイナスになってしまう現場をたくさん見てきました。
打ち上げ花火ではなく、小さくてもやる意味が感じられるもの、継続して大事にしていきたい価値観を丁寧に組み上げていくことのお手伝いができればよいなと思います。
もちろん、「こういったプロジェクトを考えていて。、」というご提案があれば、アドバイスなどもしています。
・文化的価値?かなにか知らないけど、やる意味があると思えることをしましょう。
・「芸術はわからないけれど文化的な活動が大事らしい!」みたいな企業さんからのご依頼、とても多いです。やってきましょう。
5.なんか物件空いてんだけどさ、みたいなやつ:応相談
さいきん、仕事の肩書きで「ディーラー」を名乗ることが多くなりました。
“deal”って、「対処する」とか「扱う」みたいなことのほかに「ふるまう」といった意味合いがあるのですね。もちろん、ものを売ったりすることも含むのですが、内包する意味がなんとなくしっくりくる気がしています。
もともとの出自が舞台であったり、「アートプロジェクト」と呼ばれる形のないものを取り扱ってきたせいか、いわゆる美術品の類でも、形がなかったりするものの取り扱いをたのまれるようになりました。わかりやすい言い方で言うと、インスタレーションとか、コンセプチュアルアートみたいなものです。
そうしたものを売り買いする方法はいくつかあるのですが、その一つとして「不動産ごと売る」みたいな話になる場合があります。
必ずしも不動産ごと売り買いをする必要はないものの、昨今の美術品は単なるものに限らずいろいろな文脈を内包していたり、果てしなく大きかったり実体がなかったりしますので、枠組みとしての不動産というのが有効な場合があるのですね。
そんなことで、あたくしとしてはまさにそうした売買のあいだに入って“deal”、調整をしているだけのつもりだったのですが、結果として空き家の情報や「この建物どうにかして!/なんかやって!」みたいなお話がたびたびとどくようになりました。
空き家活用コンサルタントとかではないので、個別のご相談ではありますが、単にアーティストをインストールしたり、資産価値をダイナミックにマネジメントするお手伝いなどをしています。もちろん、できれば、所有権がはっきりとしていると動きやすいです。
・不動産業者ではないので、実際の取引に際しては専門の業者さんなどを立てていただく必要があります。
・おもしろおかしく資産で遊びたい方や、やむを得ず物件を相続してしまった方などからのご依頼が多いです。
………
「仮面屋」がパワーワードすぎてほかの仕事内容に触れられる機会が減っているのですが、おおむねこのような感じでやっています。まとめきれない活動も多いのですが、基本的にはすべて舞踏やあそびの延長としてとらえているので、いろんなところでいろんなかたちで踊っているなあという実感です。
あと、しょうじき無料で仕事を引き受けることもあります。
めちゃくちゃおもしろい案件は全力でタダです。おもしろいことしましょう。
お問い合わせ先:info@kamenyaomote.com